ごあいさつ
人生はマラソンと同じ
18歳で建築の世界に入り、20歳で独立、工務店を設立しました。
元々絵描きになりたかったが、それでは食べられないというので、なにかそれに近いものはないかと考えて、家を作る仕事を選びました。
独立後は懸命に仕事をしながら、設計士としての勉強を重ねて資格を取得。昭和47年には法人組織に改めました。この頃は、山あり谷ありでしたが、いつも時代の流れを読み、人とは違うなにかユニークなことをしようという気持ちでやっていました。
50代の頃、仕事が忙しかったこともあって、肥満傾向で、高血圧、痛風に苦しんでいました。これをなんとかしようと、ウォーキングを始めたことが、ランニングに興味を持つきっかけになりました。その後、友人とジョギングクラブを作り、丹波マラソンで30kmを完走したのを皮切りに、さまざまなマラソン大会に参加するようになりました。ランニングを始める前、84kgあった体重が今では64kgになり、悩まされていた痛風も完治し、すっかり健康を取り戻しました。
マラソンは人生やビジネスそのもの。この商売を始めてはや50年、マラソンも35キロあたりがいちばん苦しいが、あの苦しいフルマラソンを乗り切れたんだから、きっと頑張れるという気持ちになれます。
私のマラソン人生で学んだ1つが、住友三柱石である伊庭貞剛の息子伊庭慎吉氏の教えを被った『水徳五則』。人間は利益を求めることで争い、勝手に自分だけの価値観から、善悪を判断する。他を悪として、自分を善だという人ほど身勝手だったりする。水は、氷や空気にも変化し、大抵のものになじみとけ込む。水は、低いところに流れていき、高ぶることはない。
このような水のあり方を通して、人の道、自然の道を説いたもので、清水という名前にも縁が深く、時代に合った柔軟な考えを、ビジネスや自らの生き方の基本にしてきました。
家も体も健康・・・これからも自らの夢に向かって走り続けます。
代表取締役/一級建築士 清水 晟